現役ネットワークエンジニアが語る「応用情報技術者試験」とは?
こんにちは、現役のネットワークエンジニアです。今回は、IT国家資格の中でも中堅レベルに位置づけられる「応用情報技術者試験(AP)」について解説していきます。
応用情報技術者試験とは?
応用情報技術者試験(AP)は、IPA(情報処理推進機構)が主催する国家資格です。高度区分の入口とも言えるレベル3の資格で、ITに関する幅広い知識と実務的なスキルが求められます。
ネットワークエンジニア視点でのメリット
ネットワークエンジニアとして実務をしていると、単にプロトコルや機器の知識だけでなく、「設計思想」や「リスク評価」「プロジェクトマネジメント」などの思考力が問われる場面が多くあります。
応用情報では以下のような力が身につきます:
システム全体を俯瞰する設計力
セキュリティ対策に対する知識
ITサービスマネジメントの視点
経営・会計・法務に関するIT活用知識
実務で顧客に説明する際、単なる技術知識ではなくビジネスへの影響を考慮した提案ができるようになったのは、この資格での学びがあったからこそです。
難易度は?どれくらい勉強が必要?
応用情報は決して簡単ではありません。午前は基礎知識を問う4択問題、午後は記述式で、設計や分析・セキュリティなどの応用力が問われます。
▶ 学習時間の目安
IT経験者:100~150時間
未経験者・初学者:200~300時間程度
特に午後問題は「考えさせる系」の問題が多く、過去問演習がカギになります。
どんな人におすすめ?
基本情報を取得済みで、さらにステップアップしたい人
システム設計や要件定義に関わりたいエンジニア
セキュリティ、マネジメント領域も含めて知識を広げたい人
将来的に高度情報処理技術者試験(SC, PM, NWなど)を目指す人
合格後のメリット
国家資格として履歴書に書ける強みになる
一部の企業では資格手当の対象に
高度試験への受験準備がスムーズに
技術面だけでなく、ITに関する総合的な視野が広がる
まとめ
応用情報技術者試験は、ネットワークエンジニアとしてだけでなく、ITエンジニアとしての総合力を引き上げてくれる資格です。将来的にリーダー職や設計・提案ポジションを目指す人にとっては、間違いなく価値のある資格だと感じています。
興味がある方は、まずは過去問からのぞいてみることをおすすめします!
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